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大学職員の志望動機についての4つのポイント
2020年9月2日 15:34
大学職員は、一流企業くらいに給料があり、休みも多く、比較的割のいい就職先として人気があります。少子化を迎え、かつてほど人気はなくなってきているようですが、新卒・転職共に根強い人気のある業種です。
しかし、人気のためになかなか書類選考で通らないことが多く、苦戦されている人も多いことでしょう。そこで、大学職員の志望動機についての4つのポイントを説明します。このポイントを意識して志望動機を書けば、内定に近づけるのではないかと考えています。
目次
ポイント①「建学の精神」は必ず文中にいれるようにしよう。
大学とは研究機関であると同時に教育機関です。そこで学び、研究した学生がより専門的でより幅広い知識を持つことで、新しい技術を開発したりすることが期待されているのです。学生が卒業して、企業に入って、企業の成長に寄与することで、日本の国力も高めるという狙いが隠されており、そのために大学には多大な補助金が国から出されています。
そういった、大学には必ず「建学の精神」「建学の理念」「教育の理念」など、研究と教育の根本的な方向性を掲げています。それは、各大学の個性であり誇りなのです(似たような理念が多いのですが・・・)。そのため、大学職員として働くにあたって、この理念に共感し、誇りを持って働くことに他なりません。ですので、志望動機で言及することは、ほぼ必須であり、この点を重視している場合が多いのです。聞くところによれば、志望動機欄に「建学の理念」への言及がない時点で書類選考において、即不採用にするという採用方針を取っていることもあるようです。
例えば、関西のマンモス大学である近畿大学の建学の精神は「実学教育」と「人格の陶冶」の2つを掲げており、そこから派生する教育の目的については「人に愛され、信頼され、尊敬される」人づくりと述べておられます。こういった場合、例えば近畿大学の大学職員に応募する際は、『貴学の建学の精神である「実学教育」と「人格の陶冶」について大変共感しております。特に「人格の陶冶」については、個々の研究や技術革新を超えた、人類発展への大きな命題であり、平和な社会への根本的な考え方だと解釈しております。つまりは、教育の目的である「人に愛され、信頼され、尊敬される」人づくりを実現できるならば「人格の陶冶」により近づける意味で非常に意義のある理念を掲げられていると思います。』
という具合の志望動機を作成する必要があるということです。
ポイント攻略への近道
大学のHPの「理念」の部分は、特にじっくり見て、面接のときにも使えるように、必ず暗記するようにしましょう。そして、その理念について、自分なりの解釈をしてみましょう。その解釈が、その大学で挑戦したいことに一致していれば最強の志望動機になりえます。
ポイント② 大学職員の業務範囲を把握しましょう。
大学職員の業務は大変広いです。つまり、多岐に渡ります。学生時代に接することがあるのはせいぜい「教務課」「学生課」「就職課(キャリアセンター)」くらいかもしれませんが、実際は「入試課」「広報課」「学生支援課」「留学生課」「図書館」などたくさんあり、一般企業のスタッフ部門である「総務」「人事」「財務」といった部署もあります。あなたなら、どの部門でその大学に貢献したいのでしょうか?よくあるのが、非常にあいまいな「学生をサポートしたいです」的な志望動機ですが、具体的にどういった場面でどういう風に学生をサポートしたいのかを自分なりに考え、それを志望動機に落としこむ必要があるのです。
例えば、「前職での銀行員で培った企業分析や企業との折衝スキルを持って、学生の企業への就職サポートをしていきたいと思っています。」みたない感じです。特に転職の方は、前職の知識やスキルをどのように活かせるのかを明確に書いた方がいいです。
ポイント攻略への近道
大学のHPの組織図を必ずチェックしましょう。また、各課からのニュースの記事などを見て、具体的にどんなことに取り組んでいるのか、自分もしてみたいのかという部分を考えてみましょう。
ポイント③ 誤字・脱字や論理性に欠ける文章は大きく減点されます。
大学は教育機関です。しかも、小学校や中学校ではなく「高等教育機関」として、学生を指導していく立場にあるのが大学教員の使命でもあります。そして、大学職員も例外ではありません。大学において大学職員は教授と対等の位置づけであり、管理職ともなれば教授と同レベルの給与が支払われています。そういう意味で、大学職員は教員と同レベルの知識や学力を求められています。そのため、くだらない誤字や脱字はもってのほかで、文章の構成や内容も論理性が無ければ一発で不採用になる可能性もはらんでいますので、要注意です。
ポイント攻略への近道
論理性を出すには、各文章につながりがあるのかどうかを検証しましょう。
テクニックとしては“そして”や“しかし”などの「接続詞」が論理性を示す道しるべとなりますので、意識的に使うようにしましょう。また、作成した志望動機文を他の人に見てもらうなり添削してもらいましょう。自分の目では気が付かない間違いがあります。
ポイント④ 学歴で不採用になることもあります。(私立の場合)
これは大変な問題発言かもしれませんが、敢えて言います。大学というところは、我々以上に他大学のことを意識しており、学生の学力レベルというのを把握しています。つまり、偏差値を見ています。うちの大学に、うちの大学よりも低い偏差値の大学を卒業した人を入社させることに強い抵抗がある場合があります。バッチリと学歴フィルターが存在しているのです。実際に、私の知りうる大学職員のデータを見てみれば、就職している大学の偏差値以上の大学を卒業しているケースが圧倒的に多いです。ただし、国公立(独立行政法人)の場合はこういったフィルターはありません。
ポイント攻略への近道
学歴を変えることはできません。ただし、絶対ではないので応募大学よりも低い偏差値出身の方も挑戦は必ずした方がいいです。大学の考え方は非常に硬いですが、変わろうとしている大学も出てきています。
まとめ
大学職員に関しての志望動機は、民間企業とは違い、基本的に「堅い」感じの文章が好まれる傾向にあります。研究論文などを多く取り扱っており、業務的にも文科省などへの事務的な作業が多くあるため、かっちりとした論理性のある文章に慣れているため、「軽い」感じの文章は敬遠されがちです。最後に下記に書類選考を通過し見事内定を獲得した、転職の方の大学職員の志望動機を示しておきますので参考にしてください。
こちらの文章は、本サイトの志望動機添削サービス PREMIUMをご利用いただき、作成されたものです。もし、大学職員の志望動機の書き方がわからない方や自信のない方はぜひ本サービス利用してください。
【内定を獲得した大学職員の志望動機】
私は、大学時代に自身の大学職員に進路相談や履修の相談などたくさんお世話になりました。大学職員の業務は社会的意義のあるもので将来私も大学職員になりたいという気持ちでいました。しかし、当時の就職活動の中でこれから社会に出ていく金の卵である学生に対して、様々な社会経験を重ねてこそ生きたアドバイスや相談業務をこなせるのではないかと感じ、いろんな企業や人と出会い、また世の中の金融や流通の動きがわかる銀行に就職しました。そして、銀行において様々な苦楽を経て金融や財務のスキルを得ただけでなく、多くの企業や業界の生きた情報を得ることが出来ました。そういった社会で多くの経験を積んできた自負をもとに、今人生を賭けて大学職員に就くことを決心いたしました。
そこで、貴学を志望した理由は貴学の①建学の精神②サービス・事業展開に感銘を受けた点にあります。まず①建学の精神の「社会に貢献できる人物の養成」について、社会貢献というのは近代社会における人間の最大のテーマで生きる意義であると考えています。その意義を貫くべく社会及び学生に対して責任を持って教育するという貴学の決意表明である熱意を感じました。また、理念の解釈の中である「柔軟な発想」「生きる楽しみ」の部分についてはこれからも激変していく日本の社会に求められる既存となる重要なものではないかと感じております。つぎに②サービス・事業展開についてですが、幼稚園・小学校・中学校・高校・大学・大学院という教育のハード面の充実はもとより、そのソフト面での質の高い大学教育推進プログラムについて素晴らしいものだと感じました。貴学の教育プログラムは非常に実務・実践的なテーマを中心に行っておりその取り組みも順調に遂行されており、学生も教員も目的意識を持って、建学の理念である「社会に貢献できる人物の養成」に向ける熱意を感じました。それは、貴学が先着駅に事業計画を立ててきて遂行してきた結果であり、その事業展開とサービス内容についての積極性といろんな自由な発想が渦巻いている大学であると確信しました。
私は、建学の精神のもとに積極的な事業展開とサービスを提供している貴学が一般企業で言うCS(顧客満足)を常に求めている大学であり、今後も必ず発展していくフィールがあると思います。そして、これまで私自身の銀行員として勤務して得た2つの自負があります。1つは良いことも悪いことも含めた様々な社会経験と多くの相談業務に就きCSのために積極的なアドバイスや解決策を低産してきたというコミュニケーション力であり、もう1つは企業の財務分析を数多く行い財務改善へのアプローチをしてきた財務ソリューション力です。私は、このコミュニケーション力を生かし貴学の学生に対して的確なアドバイスや問題解決を積極的に行っていく就職支援業務や財務ソリューションを持って貴学の財務業務で携わっていければと考えております。
最後に私は貴学学生に対し、生活面・進路面で様々な相談に乗って学生と共に解決できる理想的な生活・就職支援体制をその大きな基盤となる貴学の財務工場体制を確立していき、貴学の建学の精神を貴学と共に貫いていきたいと思います。
参考サイト
大学職員への道
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