就活コラム 内定を辞退するにはどうしたらいいの？

内定のお礼状を出すには
すべての選考に合格し、社員にふさわしい優秀な人物と判断が下れば内定となります。
内定(採用)通知は文書 の他、口頭、電話などの場合があります。
会社によっては「誓約書」の提出を求められる場合がありますが、これは内定条件の確認と入社取消しをしないことを誓約するものです。
したがって、原則として「誓約書」の提出は1社のみに限ります。

もし、複数の企業に内定した時にはできるだけ早い段 階で志望企業を絞り込み、
辞退する企業にはその旨を伝えなければなりません。

就職活動を一生懸命おこなった結果、複数の企業から内定をいただくことがあります。
しかし「体は一つ」なのですから、長期間重複して内定を持ったままにせず、なるべく早く内定を承諾する1社を決めましょう。
そして内定を断る企業に対しては、しっかりと誠意を持って内定辞退の旨を伝えましょう。
なぜなら、企業は採用計画数に基づき、多くの労力と投資を用いて1人ひとりに内定を出すからです。
内定辞退の報告が遅かったり、礼儀が足りなかった場合、あなただけではなく大学自体の印象を悪くして周りにも迷惑をかける可能性があることも肝に銘じておいてください。

では内定を辞退する場合、具体的にどんな風にするのが適切なのでしょうか？その手順をお伝えします。

【採用担当者へ電話し内定辞退の意志を伝える】

★辞退の電話例

あなた　：私、香取大学経済学部経済学科の稲垣五郎と申します。
この度は採用内定の通知をいただき、誠にありがとうございます。
実は、大変身勝手なお願いで恐縮でございますが、内定を辞退させていただきたいと
思いましてお電話いたしました。
人事担当：何かご不満でしたか？理由を教えてください。
あなた　：実はＡ社で企画職での内定をいただき、御社の営業職以上にどうしてもそれがやりたかった
仕事であり、夢でありましたのでＡ社の入社を決意したため、御社の内定を辞退させて
いただきたいと思います。すぐにお詫びに伺いたいと思いますが取り急ぎお電話でと思いまして、
ご連絡いたしました。大変申し訳ございません。
人事担当：（いろいろ嫌なことを言われるかもしれませんが最終了承せざるを得ないはずです）了解しました。
あなた　：本当に申し訳ございませんでした。それでは失礼いたします。

本来なら、辞退する企業に直接訪問してお詫びするべきですが・・・お勧めしません。
情や仁義的なものもあるかもしれませんが、結果的にお互いプラスになる話でもなく、電話のみで済ませるべきです。
一度会社に来て説明を聞かせてもらおうかとなっても、もう心は決まっていますので本当に申し訳ありませんの
一点張りで一発で終わらせる方が楽です。

また、「内定辞退書」を送るべきという人もいますが・・・・こちらもお勧めしません。
どっちにしてもマイナスの文書であり辞退の電話をしてから送るのは「もうわかってるよ」て企業の人は思います。
また、突然「内定辞退書」を送ることで内定辞退を伝えるのはＮＧです。必ず電話してください。
どっちにしても向こうから電話が掛かってきますので。

だた、どうしても「内定辞退書」を書きたい場合の例文を下記に記しておきます。

内定辞退書の書き方のポイント

●時候の挨拶・季節感や天候に応じた心情を現す言葉、時期に合うものを選ぶ
●内定をいただいたことへのお礼を述べる 辞退することをハッキリと伝える
●辞退理由を簡潔に述べる
●内定をいただくまでにお世話になったことへのお礼を述べる
●手書きの方がいい

内定辞退テンプレート

株式会社木村商事
人事部　御中

拝啓　時下ますますのご清祥こととお慶び申し上げます

さて、この度は採用内定のご通知をいただき、誠にありがとうございました。
しかしながら、誠に勝手ではございますが内定をご辞退させていただきたく存じます。
実はＡ社で企画職での内定をいただき、貴社の営業職以上にどうしてもそれがやりた
かった仕事であり、夢でありましたのでＡ社の入社を決意したため、御社の内定を辞
退させていただきたいと思います。貴社の営業職ももちろん大変魅力で最後まで悩ん
だ結果、自分の希望とその可能性を考えた時に貴社をご辞退させていただくという結
論に至りました。

説明会に始まりから面接に至るまで本当にお世話になりましたことに心よりお礼申
し上げます。

略儀ではございますが、取り急ぎご連絡申し上げます。
敬具

平成29年7月7日

香取大学経済学部ファイナンス学科
稲垣正広